ずずの奇妙な冒険 「ロングテール(長い尻尾)」×「寒さは罪悪」
「ちっとはましな連中を千人一緒に入れてみても鳥籠(かご)は別段愉快にゃならぬ。」ホッブス
こんにちは。ずずです。
ご無沙汰しています。
みなさん、お元気ですか。
「熱の出ない風邪」をひいて3週間が経とうとしています。
僕は北海道出身だからといって、寒さに強いわけでもなく、
それどころか生まれながらにして「冷え症」で、
若かりし少年時代、夏のプール授業では必ずと言っていいほど、
唇を紫に染めてしまい歯をガタガタ震わせていましたし、
冬は布団から出られずに、本気で冬眠しようと思ったほどです。
(輪廻というものがあるなら、僕の前世は爬虫類かも・・・)
東京は暖かいといいます。北海道と比較すると、あるいは
新潟と比較すると確かに暖かいように思いますが、
「寒い」ものはやはり「寒い」のです。
予備校時代の友人Nくん(仮名)から「司法書士やっと合格したよ!」
という歓喜に満ちたメールをいただきました。
3回目の挑戦。
お祝いのために飲みに行くことになりました。
有楽町駅前のイトシアで待ち合わせて
(まるでイトシアを建てたのは僕だよというぐらいな感じで)
その後、山形田という蕎麦屋に行きました。
京橋にある山形銀行、その中に安くて美味い蕎麦屋さんを見つけたのです。
十割蕎麦をすすった後は、銀座一丁目の立ち飲みバーに寄りました。
「安焼酎のお湯割り」が寒空の下で冷え切った僕らの心と身体を一緒に
温めてくれました。
一杯300円という低料金もまた、僕らの財布を冷え切らないように
してくれるのです。
Nくん(仮名)。
彼は北海道は釧路の出身。同じ北海道でも、釧路は僕の町から車を
12時間くらい走らせても届かないような遠方の果て(道東)にあります。
ちょっと前に合併したようだけど、
当時は「釧路市」の隣には「釧路町」という、
知らない人には、紛らわしいだけの町があったとか。
Nくんによると、
釧路人の多くは、「釧路市」よりも「釧路町」の方が好きらしいです。
そして、釧路には10日間しか夏がないらしいです。
もし今後何所かであなたが釧路人に会ったなら、釧路湿原に関するような
ベタ話をふらないようにしましょう。
たいていの釧路人は、「やれやれ、またか」と思ってしまうかもしれません。
「釧路市より、釧路町の方が素敵だよね。」とか
「釧路って10日間しか冬がないんだよね」
って言ってあげると、どんなに釧路人が喜ぶことか。
そんな僕らが出会ったのは、大学を受験するために入っていた札幌の予備校。
(僕は高校3年生の時、大学受験はせず、かといって就職もせず、そのまま
卒業してしまったのですが・・・それはそれで、長い話なので割愛します。)
それは、とても小さな無名の怪しい予備校でした。
とても「マトモ」とは言えない辺鄙所でした。
そこではとても古い体制がひかれていたのです。
すごく腹黒いオバちゃん(自称:栄養士)が毎日毎日、美味しい?料理を
作ってくれたから食生活は健康そのものだったけれど・・・
予備校の理事長は、いつもバットをもっていたし、
毎週、土曜日のテストで90点を取らなければ、庭でケツバット
(お尻をバットで叩かれる)を喰らっていました。
そう、雨の日も雪の日も、もちろん晴れた平穏な日も・・・
僕らは庭に四つんばいになって、オシリを、あるいはオシリの少し下の
フクラハギを叩かれていました。
また、教室には90度回転するカメラがあって、いつも監視されてました。
(一番後ろの席は、カメラの死角になるので、そこはいつも争奪戦でした)
ちょっと風変わりな生活を強制されていたわけです。
僕は当時、何度も脱走を試みては失敗し、戻ってきました。
結局、戻る所は、他になかったわけで。
あるいは、「脱走する」こと事態に、何か不思議な魅力を感じていたのかも。
(拘束されているからこそ、脱走ができる!)
オカシナ場所にはオカシナ人が集まる。そこはそれなりに楽しくもあったのです。
・ヤマさんは元はり灸士で、医学部を目指してました。
いつも頭にたくさんはりを刺していて、僕も1回刺してもらいました。
・ジュンイチは(石田ジュンイチに少し似ていたのでそう呼びました)
前の年に犬を飼って、狂ったように「犬好き」になって、獣医を目指してました。
本名は忘れてしまいました。獣医になれたんだろうか。
・チャンプは、ケツバットを毎週30発以上くらっていて、いつしかチャンプと
呼ばれるようになりました
・オガは・・・なんでオガと呼ばれていたんだろう。
鼻炎のレザー手術をして、けど鼻炎は治らなかったことを覚えています。
・部長は、禁煙だった寮内で、みつからないようにタバコ吸うための部活
「ヤニ部」 の部長ということで部長と呼ばれてました。
何故か夜でもサングラスをしていたのが、とても印象的。
・・・その後、そのユニークな予備校はつぶれてしまったそうです。
やはり時代には勝てなかったということかもしれません。
僕は幸い、というか、運良く、新潟の大学に進むことができました。
本当は、東京の大学に行きたかったのですが。
理由は、2つ(明日になると3つに増えているかもしれません)。
ひとつは、例のごとく「冷え症」で、北海道は寒すぎるからとにかく暖かい所に
行きたかったことと。
高校の時、少し陰のあるハードボイルドな英語のS先生
(その先生は胃を半分取り除いたばかりで、年老いていて、
いつも疲れた感じだった)からある日、
「お前は、一度、東京に行った方がいい。あそこにはいろんな刺激がある。
まぁ、ほんとは何もないところだ。たいていのことは失敗する。
けど、失敗もまたいい」
そんなことを言っていて、なんとなく。というのが理由。アトヅケ的な理由。
結局、僕は大学は新潟だったけれど、働く先として、なんとなく東京を選びました。
S先生の言葉が最近、染み入るようにわかるのです。
ヒト・モノ・カネ・情報が溢れていて、それでいて何もないのが東京かもしれません。
僕が北海道出身で、新潟経由で東京にきたことから、しばしば聞かれる質問があります。
「どうして、新潟にきたの?」
「どうして、東京にきたの?」
特に知りたくはないけど、他にコミュニケーションの手立てがないときや、
沈黙に勝てないときに、よく聞かれる類の質問です。
けど、質問の目的なんて考えていたら、世の中をやってゆけない。
世の中のすべてに明確な意図や目的があるわけでなく、ほとんどは後で
ツジツマを合わせの作業に膨大な時間と労力とお金を必要としているように
思います。
問う側にも理由はなく、答える側にも理由がない。
けれどそれはそれでウマくやっていけるのです。
何かのキッカケになったりするのです。
たとえば、僕が今日コカ・コーラを飲むか、ペプシ・コーラを飲むか、
あるいはガラナを飲むかには理由はないし、3年前までコーラの類を一切
飲まなかったにもかかわらず、突然、飲みだしたことにも特に理由はない。
けど、それを聞かれたら、僕はコーラにまつわるエピソードや事実を
記憶の奥そこから無理やりにでも引っ張りだして、悦にひたってしまう
かもしれない。
実際には今、コーヒーをいれていて、ちょっとした好奇心から手元にある
野菜ジュースを試しにコーヒーにたらして飲んでみたところです。
うん。とても酸味の強い味になりました。美味しいとは言えません。
ところで僕もしばしば質問をします。
「郷里(くに)はどちらですか?」という風に。
その理由を便宜的に、後付け的に考えると、
「郷里」っていうフレーズが好きで、それをできるだけ使ってみたいこと。
もしも相手が北海道や新潟や自分が行ったことがある出身地だと、親近感を
おぼえるということ。
さて、冒頭にあるホッブスの言葉ですが・・・
「赤と黒」(スタンダール)の中の冒頭で、引用されています。
大学時代のある日、東京の大学に行ったNくんになんかおもろい本はない?
と尋ねたら
「赤と黒」をすすめられました。
結局、数ページで挫折したのだけれど(文語すぎて)、冒頭だけは何故か
おぼえています。
「ちっとはましな連中を千人一緒に入れてみても鳥篭は別段愉快にゃならぬ。」
この言葉から僕が連想したことは、
蟻の法則。8対2の法則。ばらつきの法則。
俗に言う8対2の法則って聞いたことはありますか?
正式には『パレートの法則』といいます。
ちょっとグーグルで調べてみました。
パレートの法則とは、経済において、全体の数値の大部分は、
全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという説。
ただし現代で言われるパレートの法則の多くは、法則と言うよりも
いわゆる経験則のたぐいです。
自然現象や社会現象は決して平均的ではなく、ばらつきや偏りが存在して、
それを集約すると一部が全体に大きな影響を持っていることが多い、という
ごく当たり前の現象をパレートの法則の名を借りて補強している場合が
少なくないのです。
また主要な一部(80:20の法則で言う20%の部分)だけが重要で、
残りは重要ではないというのも本来のパレートの論旨とは実は無関係。
現代でよくパレートの法則が用いられる事象としては
※パレートがこれらの説ひとつひとつを唱えたわけではないのですが。
※ちなみにいかなる時にも厳密に80:20であるとは限らず、
90:10や70:30の場合もあるそうです。
つまり「何事にもばらつきがあること」を例に挙げているにすぎないのです。
<参考までに>
ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。
よって売上を伸ばすには顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、
2割の顧客に的を絞ったサービスを行う方が効率的である。
■商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。
■売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。
■仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。
■故障の8割は、全部品のうち2割に原因がある。
■所得税の8割は、課税対象者の2割が担っている。
■プログラムの処理にかかる時間の80%はコード全体の20%の部分が占める。
■全体の20%が優れた設計ならば実用上80%の状況で優れた能力を発揮する。
ロングテールって?
ロングテールは、オンライン小売店の一つであるAmazon.comを例に用いると
わかりやすい。一般的に、ある特定の分野における売り上げは、上位の20%が
全体の80%を占めるというパレートの法則に従っているとされている。
今までのオフライン小売店では、在庫の制限などでこの上位20%に当たる商品を
多く揃えなければならず、その他(80%)は軽視されることが多かった。
Amazon.comなどのオンライン小売店は、在庫や物流にかかるコストが
従来の小売店と比べて遥かに少ないので、今まで見過ごされてきたこの80%を
ビジネス上に組み込むことが可能になり、そこからの売り上げを集積すること
により、新たなビジネスモデルを生み出した。そのことを説明する時に使われる
のが、ロングテール!!!!!!!!!!!!!!!
随分とロングテールなメルマガになりました(汗)。
いつも長文にお付き合いいただき、ありがとうございます。
メルマガは「読みもの」ではなく「見るもの」という定説に反した、
長〜い文章ではありますが。
また次回に。
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