ミーさんのおはなし 第1話 珍客万来
入社3ヶ月目、お客様に「お嬢ちゃん、就職はどうするんだい?」と、
いまだに聞かれる東京都出身ミーさん(24)。
5年間の学生生活を終え、
現在は某電器屋でカメラを売るお仕事をしています。
毎日売り場で、
チンプンカンプンな会話をお客様と交わすミーさん販売員。
マニアや詳しすぎるお客様は人を越えて、もう宇宙人です。
商品知識も社会人としてのマナーも、何もない状態から
スタートしてはや三ヶ月。
先輩の力を借りながらも、ようやく自分一人で
ご案内・販売ができるようになりました。
「お客様は神様です」なんて台詞があるくらい私の職種は厳しい
仕事だと痛感している今日この頃。
私の場合まだまだお客様に振り回されっぱなしで困っちゃう。
凹むこともいっぱいです。
見た目、そして若さからか、「詳しい男の人をお願いします」と
会話をする前から言われた事も、あまりにマニアックな質問に
自分がついてゆけず、「あんたじゃだめだ!責任者を出せ!」と
怒られた事も・・・
うう・・・色々あったなぁ。(ホント、悔しかったわ)
先輩に仕事のミスをこっぴどく叱られ、
布団をかじって枕を濡らす夜もあったわ。
上司に理不尽な叱り方をされて、悔しい思いをしたこともね。
この仕事辞めたいと思ったことも正直何度かあります。
同期もすでに3人職場を離れていきました。
でもやっぱり続けられるのは、この仕事が好きだから。
(本当よー!)
辛いことがあっても経験や知識が日々増えていくのが
楽しくてたまりません!
「ついた経験や知識は決してムダにはならないよ」
という先輩の言葉を信じて、残業にも負けず毎日働いてます。
緊張感を持ちながらの仕事中、
前に接客した中国人のお客様からの電話が・・・・
(先日モノを修理に出したいっていう中国人のお客様を
手伝ったのがきっかけ)
中国人Aさん(以下A)「モシモシ?ミーさんですか、こんにちは。」
ミ「ハ、ハイ、そうですが・・・。アナタは昨日の修理の人デスカ?」
A「そうそう。聞きたいことがあるんだけど、修理って保証書がないと
修理にだせないものなの??」
ミ「なければジバラでお願いしまス。
それか自分でちがう修理屋にたのむとか・・・・。」
(??昨日私と一緒に修理に出したよね?また聞いてどうする?)
A「そうか、分かった。ありがとう。ところで、ミーさんは時間ある?
この間のお礼にあなたに食事をおごりたい。友達になろう!」
(間髪いれずにこうきたからビックリ。)
ミ「・・・コマリマス。ワタシの会社、
お客様とそういうの禁止ですから。バレたらクビですよ!」
(そんな社則あったっけ?でもこの手でお断りするしかない!)
A「はは!!大丈夫!黙ってればいいんだから!
ね、友達を連れていくから一緒にご飯をたべよう。」
ミ「ダメです。時間もない、最近本当に忙しい、
それにクビ、ワタシ困る!」
A「えー、いいじゃないか!俺も毎日時間がないよ、
休みの日ならいいでしょ、ご飯行こう!」
ミ「私が出勤の時に店に遊びに来てください。
お待ちしております!またね。」
(強制終了かけました。)
A「あはは!そうか、分かったよ。じゃあね。」
・・・・・・・
勤務時間にそんな用で電話かけてこないでよ!
こっちは仕事に追われてるのよ!?
忙しくて来れない?遠い?
アナタうちの店から歩いて3分圏内で仕事してるじゃないのさっ!?
とまあ、ビックリな電話を受けました。
結局は保証書がどうのってよりも食事に誘うことがメインだったわけさね。
お粗末な中国語なら少し話せるミーさん、
電話の会話内容は回りの人には
何も伝わってないことが幸いでした!!(笑)
まさか、Aさんも私が勤務中って知ってて「友達になろう!」なんて。
でも、こうしてまた私を頼りに
ご来店くださるお客様が出来たことは嬉しかったです。
長くいればもっとすごいお客様との出会いがあるかもしれません!!
来月はどんなお客様がいらっしゃるのか楽しみ。
(でも何度怒られるのかは考えると怖いわ・・・)
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